
コンタクト購入
● 2003/1/18
五体満足で生きてきた自分が、初めて文明の力を借りることになりました。それは
コンタクトレンズ
ちょっと前に(といっても1年以上前なんですけど)購入しようと思い立って、コンタクトレンズ屋さんに行ったら
さわやかな笑顔と「ただいま混雑しておりまして2時間ほどかかりますが」という悪魔の様な一言。
ただでさえ少ない休みの一日のうち、2時間もただ待つなんて事できるわけねー という頭の中のスーパーコンピュータではじき出された答えを元に出た言葉 「ぢゃあ いいです。」
あれから月日は流れ、一枚の広告をきっかけにコンタクトレンズを購入しようと再び思い立ちました。
安くコンタクトを買い、視界が明るくひらけること。そんな目的を持つ中で
その広告を見ると90%OFF。安いのなんのって。あわせても1万円位で買えそう。
こんなに安いなら買ってもいいかなと思い、そしてお店へ。
エレベータを降りると既にそこは列の最後尾。
いやな予感がする。そこで最後尾のちょっとコワモテのお兄さんに聞いてみました
私 「どれくらい並んでますか?」
男 『20分くらいかなぁ〜』
はい。終了!
だって、その前にはさらに10人くらい並んでいて、奥の眼科には15人くらいヒト(ホモサピエンス)が詰まってるんですよ。
そのあげく、最後尾が20分待っている。
また同じ事になりそうだったので即決しました。もはや店員に聞くまでもありません。
でも今回はそんなことで終了しませんでした。
なぜなら、その日の午前にもう一件コンタクトレンズ屋さんがあることを知人に聞いていたからです。
さらに、そこの店員さんはみんなかわいいというおまけ情報付き。
おまけにつられてお菓子を買ってしまう小学生のように、安売りをしているお店を無視しておまけ情報につられて店を変えてしまう自分。
本末転倒とはこんな状況の時に使うのでしょう。
まぁ、そんなことはおいといて、二件目のお店に行きました。
エレベータを降りると広いお店、少ないお客。
ここならいける!って確信しました。
手続きを済ませて、眼科へ。
いろんな検査が終わった後に検査してくれた先生と話をしました。
その時の第一声に私は驚きました。
『あのね。言いにくいんだけどあなたの目は病気です。病名は不同視って名前です。』
『はぁっ!????』
それまでコンタクトレンズをしたら世界がひろがるとか聞いていたから かなり幸せ気分だったのに
一瞬にして違う扉が開いて、行ってはいけない世界が広がりました。
「結論から言うとあなたの目はかなり特殊でメガネでの視力回復は まずできません。」って
眼科だろ!何とかしてくれ!って思いながらも詳しく説明してもらいました。
なんだか、屈折率というものを測ったらしいんですが、
右目が −0.75
左目が +2.50
要するに近視と遠視なんです。
で、その不同視ってやつはその差が2.0以上だと『病気』として当てはまるそうです。
そこで、去年の使った私の中のスーパーコンピュータをフル回転させて計算した結果、その差は
3.25
って、おい。 ぶっちぎりぢゃん・・・
んで、結局左右違う形のコンタクトレンズを装着しなけりゃならないらしいんです。
まぁ、それはいいとして 次にハードにするかソフトにするかという時に、
『 じゃあ、試しにつけてみましょうか? 』といわれたので、つけました。
そしたら、涙がでるわでるわ。
勝手に出る涙、それを見て楽しそうな先生。
そして一言『じゃあ、待合室で15分ほど待っててください』
そんな、先生。 それはちょっと。
だって身長178センチもある30歳の大の男が泣いてるんですよ。
そんな、千尋の谷から突き落とすような事を・・・
でも楽しそうに見ている先生は、谷から笑顔で突き落としてくれました。
案の定、待合室に泣きながら行くと、待っている人たちの視線は一気に釘付けでした。
それでも止めどなく流れる涙、涙、涙。
遊ばれてるのかなって真剣に考えました。
でも結局耐えて、大丈夫ということになり、ハードコンタクトをご購入。
最後にレジでの一言
「33,000円になります」(お姉さんの笑顔付き)
ここでやっと最初の目的を思い出せました。(けど あとの祭り)
本末転倒リターンズ・・・
