
がんばれニッポン
2005/6/1
(前回の続き)
それでね。
劇場版 機動戦士Zガンダム を諸々の事情があって浜松まで観に行ったのですが
面白かったですね〜
熱いぞ浜松。がんばれニッポン。
ガンダム。
これはね 第2次ベビーブーム世代の必修科目だから仕方ないんだよ。
すべての少年の憧れでしたからね。
でね、UD社長にその映画館の前にあるおもちゃ屋さんに連れて行かれたんですよ。
(半分は自分も足が向かってたけど・・・)
人の事 言えた柄ぢゃないんだけど
そこは目いっぱいマニアの世界。
あちら側の世界の住人には たまらないスペース。
自称ノーマルタイプのちょりゃが冷静な目でその楽園とそこの住人を見たら
とっても楽しかったのです。
まずね。
やっぱりここからってことで ガンダムのプラモデル(略してガンプラ)売り場へ。
一緒に行ったUD社長。ボルテージは最高潮。
彼は 「すげぇ」「格好いい」「ほしい」 の連呼。
どうやら人としての単語をすべて忘れてしまったようです。
危なく 車の荷台すべてガンプラで埋め尽くされるところでした。
ガンプラワールドの住人の基本スタイルは
ジーパンにTシャツまたはYシャツ そして 必須アイテムのリュック
髪は黒が基本。なぜか口は半開き。
でも中にはね、
思いっきり頑張っちゃった茶髪のヤンキー小僧もいるんだけど
大事そうに抱えるガンプラがとってもミスマッチ。
彼は冷静さを失っています。
そんな小僧には
「認めたくないものだな。自分自身の若さゆえの過ちというものを」 (byシャア・アズナブル)
って言葉を送ります。
むしろ、何もかも忘れて(または捨てて)ガンプラに熱い視線を送っている『 本気 』の住人のほうが普通に見えます。
そこでの一コマ。
この売り方はアリですか?
黒い3連星 セット
※ ちょりゃのうんちく
黒い3連星とは? 初代ガンダムの中で出てきた3機のドムを操る3人マッシュ・オルテガ・ガイアの通称。トリプルドムとも呼ばれた。
この放映以来、昭和45年〜50年生まれの3人がそろってたてならびに前に進むときは例外なくこの技の名を口にする奴がいる。
3回連続攻撃を仕掛けるときにも活用できる。
単なる同じドムの3個抱き合わせ販売
場所は変わって戦車や軍艦系 通称ミリタリー系プラモの世界へ行きました。
彼らの基本スタイルは
もちろん迷彩柄。
全部とは言いませんが 服装やアイテムの所々に迷彩柄が見られます。
そして『 おれはすべてを知っている 』といわんばかりの雰囲気。
戦争を知らない子どもたち(byジローズ) を歌ってあげたくなりました。
そして最後に行った場所。
モデルガンの世界。
ここの住人は何かが違います。
いまひとつ目的がわかりません。
誰かと戦っているのでしょうか。
何かを守ろうとしているのでしょうか。
それとも ただのおもちゃとして買うのでしょうか。
そのひとつの答えとしてこんなことがありました。
そこには いまひとつ目が死んでいる中学生くらいのちょっと友達が少なそうな小僧。
そしてその横には『母親』。
平和な日本の一都市にある おもちゃ屋で繰り広げられる
日曜日の ほのぼのとした親子の会話です。
母 「タカシくん。どの銃がいいの?」
小僧 「う〜ん」 (決めかねている)
母 「ほら、このマシンガンなんかいいんじゃない?」
小僧 「さっきのライフルもいいし、それならこっちのほうが・・・」
母 「あら、こっちのほうが丈夫そうよ」
小僧 「これは命中精度があんまり・・・ごにょごにょ・・・」
母 「ねぇ。タカシくん。試し撃ちさせてもらおうよ」
小僧 「うん」
こらっ!
ちょっとまちなさい。
おじさんが 戦争を知らない子どもたち(byジローズ) を
あなたの心に浸みるように弾き語りしてあげるから。
お母さんも一緒に聴いて。
いったい何があったのかわかりませんが
日曜日の親子の会話としては大きく間違っているよ。ママン。
会話だけ聞いたら 中東あたりのブラックマーケットでも通用しそうな会話だよ。
そもそもこういうモデルガン系は親に隠れてこっそり手に入れるものだとおもっていました。
時代は変わったのですね。
日本も母親が子に銃を買ってあげる次代が到来です。
そりゃ『宇宙戦争』(6月公開映画)も起こるわな。
時代はそこまで来ていたのですね。
その親子情景と宇宙戦争とZガンダムが一本の線に繋がりました。
よかったよかった
熱いぜ浜松。がんばれニッポン。がんばれカミーユ。
そして
母親。あんたはもう頑張らなくてよし。
失格です。
