3日目

1日目: 8月12日(月) ここまでの走行1706.7km

富良野かんのファーム


層雲峡 銀河の滝


層雲峡 流星の滝(左)
    銀河の滝(右)


三国峠


屈斜路湖畔キャンプ場
朝6時に目が覚めた。
いてもたってもいられない。とにかく走りたい。
でも、行き先は不明。 天候次第で東西南北どちらにでも変わる。

晴れているうちに富良野へ向かった。
途中、美瑛を越えたところで「かんのファーム」に寄った。
すごい花畑、いかにも北海道という壮大な景色だった。
ここでじゃがバターとソフトクリームをたべて、ただボーっと家族連れや
旅行者達が花畑で楽しんでいるのを眺めていた。
普段は時間を管理され、時間に追われているのに、ここでは自分のき
のままに時間が過ぎていく。そんな贅沢なときだった。

南から天気が悪くなってきているので、富良野行きは中止。
急遽北へ。

まずは層雲峡へ向かった。
ここは有名な温泉地で大雪山国立公園内にある。
その途中はたくさんの滝が流れ、自然の断崖が広がる絶景地だ。

その中でも流星の滝へ訪れた。
『豪快』の一言。
北海道に22年も住んでいたのに、
通り過ぎるだけで立ち寄ったのは初めてだった。
滝の繊細さと落差には驚いたが、展望台もまた豪快だった。
430mも登らなければならない。
ツーリングの途中で登山はすごい疲れるけど、
それだけの価値はあった。

その後は石北峠ではなく三国峠へ。
石北峠を抜けると北見・網走方面だが、
三国峠は糠平・阿寒・屈斜路方面へ抜けることが出来る。

この三国峠、ツーリングライダーにとっては最高の峠だった。
整備された路面、少ない車、広い道、適度なコーナー。
平均100km/hの峠。
峠の山頂には山小屋があり軽食があった。
普通のカレーだったけどなぜかおいしい。

ほかのライダーはだいたい2〜7人くらいの団体だがこっちは一人。
自由を楽しめるけど時々集団がうらやましくも見える。

三国峠を抜け、阿寒湖まで抜ける道も車が少なく快適だった。
天候はさほど良くないが雨が降っていないだけまだマシ。
阿寒湖でテントを張ろうと思ったが、
あまりにも寒く(9℃)また温泉にも入りたかったので、
屈斜路湖畔の和琴半島のキャンプ場に行った。
ここは400円でキャンプ場を使用できて、
毛布も200円で貸してくれる。
さらに、無料の湖畔にある露天風呂(混浴)もある。
とは言っても女性は絶対来ないけど。

ツーリング初の野外キャンプ。
言葉にしがたい経験と贅沢をしている気分。

しかし、テントを組み立ててその中で何かをしようとしたら、
懐中電灯を忘れてきたため電気がない。
近くの売店で450円のクリスタル調のポケットライトを購入。
(これが後々、命を救うことになる)
ついでに、ビールといもだんごを買って食べた。
一人用テントの中でこんな贅沢をしていいのかな。
他のテントもにぎやかだ。友人、家族、カップル、ライダー・・・
それぞれバーベキューをしたり花火をしたり楽しそうだ。

翌日は早朝から露天風呂に行こうと思いながら寝た。




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