朝、太陽とともに起きた。
ツーリングならではの目覚まし。
昨日あれだけいたライダーがほとんどいなかった。
みな夜中の便で北海道へ渡ったようだ。
朝一番、いまいち調子の悪い愛車のエンジンをかけると一発始動。
機嫌はいいようだ。
しかし、この後とんでもないことになる。
フェリーに乗船しようとしたらエンジンがかからない。
乗員に相談して押して乗ることになった。
これからのツーリングは大丈夫だろうかと不安がよぎる。
フェリーの中は激混みだった。二等船室は当然いっぱい。
廊下やロビーも人が寝ていた。
寝るスペースがない家族連れの子供がかわいそうだった。
家族用、カップル用、ライダー用と分けた方がいいような気がする。
函館の朝市で『ぶどうの村』という店に入って朝市丼をたべた。
函館はいまいち天候が悪く先を急ぐことにした。
今日の最終目標は襟裳岬。かなりの距離がある。
国道5号線を北上していく途中、森町あたりから天候に恵まれた。
太平洋沿いを地球岬に寄って一路えりもを目指した。
静内で花火大会をやっていたのでそれを見ながら地元のおじさんと
ふれあい、泊まっていかないかと誘われたが先を急いでいたので、
後ろ髪引かれる思いでバイクに乗った。
夜10時、襟裳岬に着いた。
一面キリと暴風。5m先も見えない中でまるで別世界だった。
異次元空間を走っているような感覚。
岬では宿泊装備を持たない自分たちでは無理ということで、結局
町に戻り、風をよけるために郷土資料館の玄関先でバイクの影に
隠れるように眠った。
(寒すぎて3時に目が覚めたけど・・・)
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